| Apple、Androidの脅威にいら立ち? HTC訴訟はGoogleへの「間接攻撃」か [2010/3/4] |
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Appleの対HTC訴訟を、多くのアナリストは「Googleに対する間接的な訴訟」だと考えている。Androidの勢いに、Appleがいら立ってきている兆候かもしれない。 米Googleのソフトを使ったタッチスクリーンスマートフォンを製造している台湾のHTCを、米AppleがiPhone関連のハード・ソフト特許20件を侵害したとして提訴した。 訴状にはGoogleの名前は被告として挙がっていないが、多くのアナリストは、この訴訟は、HTCにスマートフォン「Nexus One」の製造を委託しているGoogleに対する攻撃の代わりと考えている。 「これはGoogleに対する間接的な訴訟のようなものだ」とKaufman Brosのアナリスト、シャウ・ウー氏は語る。 Appleは3月2日、米国際貿易委員会(ITC)とデラウェアの米連邦地裁に訴えを起こし、HTCが米国で侵害製品を販売、宣伝、流通するのを禁じるよう求めている。 ITCへの苦情申し立てでは、1月に発売されたGoogleのNexus Oneや、HTCのHero、Dream、myTouchなどの携帯電話――GoogleのAndroidを搭載している――を侵害製品として挙げている。 Googleの広報担当者は声明文で、「われわれはこの訴訟の関係者ではないが、Androidとその開発に協力しているパートナーを支援する」と述べている。 HTCは電子メールによる声明文で、訴状を見ているところだと話している。 「HTCは特許権とその行使を重要と考えているが、自社の技術革新を守ることにも力を入れている」と広報担当のキース・ノワク氏は語っている。 成長著しいスマートフォン分野では、新たな企業が市場に食い込もうと参入してきており、競争は激しくなっている。Appleの訴訟はそのような状況で起きた。 米フィラデルフィアの法律事務所Saul Ewingの特許担当弁護士マーク・シンプソン氏は、GoogleよりもHTCの方がターゲットにしやすかったと指摘する。 「侵害製品を実際に作っているHTCを追及する方が簡単だったのだろう。現時点ではその方が証明がたやすい」(同氏) MKM Partnersのアナリスト、テロ・クイッティネン氏も同意見だ。「HTCはAppleにとって格好の標的だ。比較的小規模で、ブランド力も弱い。(同じくAndroid携帯を作っている)Samsungよりもいじめやすいかもしれない。1つ疑問なのは、Appleが法的トラブルの可能性をちらつかせることで、キャリアにHTCの新製品を敬遠させることができるのかということだ」 Appleは焦っているのか Appleは、HTCは「そうと知りながら、HTC Android製品のユーザーに」多数のAppleの特許(中には1990年半ばのものもある)を侵害させたとしている。これら特許は、ユーザーインタフェースの処理やその他ソフト・ハードコンポーネントをカバーしている。 「競争は健全だと考えているが、競合他社は当社の技術を盗むのではなく、独自の技術を作り出すべきだ」とAppleのスティーブ・ジョブズCEOはニュースリリースで述べている。 Appleの広報担当者は訴訟以外についてのコメントを控えた。 iPhoneは2009年にスマートフォン市場で14.4%のシェアを獲得した(Gartner調べ)。Androidを搭載した携帯電話のシェアはわずか3.9%だが、急速に伸びている。Appleは第4四半期にAndroidに幾らかシェアを奪われている。 「今回の訴訟は、最近のモバイル分野でのGoogleの勢い――特に、Mobile World Congressで多数発表されたAndroid製品――に、Appleがいら立ってきているという兆候かもしれない」とCCS Insightのベン・ウッド氏は言う。 Appleの訴訟は、スマートフォン(動画・音楽再生、写真撮影、電子メール送信などの機能を併せ持つ携帯電話)の基盤技術の所有をめぐる最新の紛争だ。 1月には米Eastman Kodakが、AppleのiPhoneとカナダのResearch In Motion(RIM)のBlackBerryのカメラ付き端末に写真関連特許を侵害されたとしてITCに提訴した。 フィンランドの大手携帯電話メーカーNokiaも特許侵害でAppleを訴えた。Appleは反訴している。 年間数億ドルにも及ぶ特許使用料を生じさせるかもしれないこれらの紛争は、携帯電話が「ゲームやWebサーフィンもできる携帯型コンピュータ」へと進化するのに伴って起きている携帯業界のパワーバランスの変化を反映している。 |








